分散投資の選択肢として商品(コモディティ)への投資があります。投機筋の動きによる騰落もありますが、新興国の経済発展に伴う 需給の逼迫により、長期的には上昇するとの推測もあります。インフレが進むと貨幣価値が低下し、預金の実質的な価値が下がりますが、 コモディティ資産の価値は上昇してカバーしてくれるため、保有資産の一部に組み込むことを推奨する説があります。 インフレヘッジ機能を持つ資産としては旧来より株式や不動産が挙げられていますが、コモディティはそれらや債券価格などとの相関性が 低いことも保有推奨の一因となっています
<投資手段>
コモディティ投資の留意しておきたい特性として、商品自体は価値を生み出さないため、価格上昇や先物・オプションなどの取引に よってしか利益が出ないということです。よって株式や債券のように、価格は低迷していても配当や利子を期待できるというようなことは ありません
また、各商品の価格が同じ動きをするわけではないので、エネルギー・金属・農産物などに バランス良く投資することで安定性が増します。個人が投資しやすい商品としては、バランス配分している投資信託や商品ファンド、 総合的なコモディティ指数に連動するETFなどがあります