同じく病気と怪我に起因しながら、死亡と医療のリスクはまったく違います。発生確率はともに高齢になるにつれて 高まりますが、経済的リスクは「死亡」が子を持つ若い年代が大きいのに対し、「医療」は発生率が上がり治療が長引く 高齢期に高まります
よって、単純に考えれば、死亡保障と医療保障をセットで加入するよりも、それぞれ必要な時期に必要な保障額で別個に 加入した方が良いということになります。ただ、若くても大怪我や大病を患い長期入院をする可能性はありますし、 保険料も累計支払額ではなく、高齢期での月々の負担を重視して若いうちに加入しておく、という考え方もあります
尚、共済ならセットで加入しても、民間保険会社の単独加入とあまり掛け金が変わらない、ということもありえますが、 高齢になると保障に制約が生じがちです。いずれにせよ、それぞれの保障の必要度が、時の経過や状況の変化により変動するため、 いつでも容易に内容を変更できる契約にしておくことが望まれます
医療費の実費払いは一部損保で取り扱っており合理的といえますが、保険料が漸増型であったり、高めであったりするため 確認が必要です。日額払いは入院が短期化し在宅療養が増えている現在、マッチしないケースが発生しています。 対応する特約が販売されてきてはいますが、いまだ十分とは言えないようです
近年の傾向として「1日目から支払い」のように利用頻度を高める方向の商品開発がなされていますが(もちろん、そのファンドは 保険料に含まれる)、むしろ免責期間を60日などの長期で設定することで保険料を抑え、大損害にのみ備える選択肢も あってよいのではないでしょうか