1,000万円以内の預金保険制度対象商品は名目価値が減ることはありませんが、インフレ による貨幣価値の低下で実質価値が減少する リスクはあります。そのリスクをカバーできるのは、一般にリスク資産と言われる株式やコモディティ関連商品などです。よって リスク資産への投資も検討すべきではあるのですが、むやみに組み入れるべきではありません。以下にリスク資産への投資について留意点 を挙げました

• 若いうちは失敗しても取り返しがきくし、長期的な視点で投資すれば元本割れのリスクも少ないが、高齢期になると同様のスタンス は取り得ません
• 生活資金や近い将来予定されているイベントのための資金は、リスクの大きな投資には向けられませんし、流動性も 確保しなければなりません。リスクの大きな投資は余裕資金で行い、ある程度のライフプラン変更にも対応できるようにしておかなければなりません
• 財政状態はもちろんのこと、個々人の性格によってもリスクの許容限度は異なります。無理にリスクを採る必要はなく、自らの家計と 性格に応じてリスクを採りましょう
• 頻繁に相場動向をチェックする時間が無い忙しい方は、価格変動の激しい商品やレバレッジの効いている商品への投資は避けた方が よいでしょう
• 損失を出すことに抵抗の強い方はストップロスのある商品や、先物・オプションなどの期限のある商品への投資は避け、長期 保有が可能な商品に投資した方がよいでしょう
• 短期間で収益を上げることを目指す場合は必ず余裕資金の範囲内で行い、且つ、損切りの基準を決めて、それを確実に実行 できる自信がある場合だけにしましょう