「就学援助制度」利用者が15%を突破

2011／09／25

家計状況が厳しい児童・生徒の保護者に対し、就学に関連する費用を援助する制度だが、2010年度の利用者が 前年度比6万人以上増加し155万人を突破した（文科省調査）。この15年間に倍増し、今後さらに増える見通しだ

制度利用者は全児童数の15%に当り、すでに「ごく特殊なケース」ではなくなっているが、制度の存在を知らない 潜在対象者を含めればさらに比率が上がるだろう。豊かな将来を描きにくくなっている中、利用できる制度は堂々と 活用すべきであり、制度の周知がいっそう求められる

<制度概要>

対象：小中学生の保護者で世帯合計所得が下記要件を充たす者

家族数	給与所得者	事業所得者
２人	2,702,000円	1,710,000円
３人	3,342,000円	2,158,000円
４人	3,900,000円	2,580,000円
５人	4,340,000円	2,932,000円
６人	5,030,000円	3,482,400円
７人	5,455,000円	3,821,600円

援助内容

費目	小学校	中学校
学用品費等	1年     ：11,100円 2〜6年：13,270円	1年    ：21,700円 2・3年：23,870円
新入学用品費	1年のみ 19,900円	1年のみ 22,900円
給食費	実費（学校へ直接支払い）	同左
修学旅行費	交通費・宿泊費・見学料等	同左
校外活動費	交通費・宿泊費・見学料	同左
通学費	実費（片道4km以上）	実費（片道6km以上）
体育実技用具費	なし	柔道：7,300円限度 剣道：50,500円限度
特定疾病治療費	実費	同左

4月から随時、各学校で申請を受け付けている。ただし、新入学用品費は4月の申請しか受け付けられないので留意したい