生活保護制度のおさらいと仙台市の扶助額

2012/05/27

売れっ子タレントの親が受給していたことで話題となった生活保護について、この機会に制度内容をおさらいしておきたい

当制度は憲法で保障された「健康で文化的な最低限の生活を営む権利」に基づく扶助制度で、収入が少なく、資産も援助してくれる人もない場合に利用できる。 高齢化や不況で急増し、この2月時点で210万世帯に達しようとしているが、これは国内世帯の約4%に当る

<扶助基準額>

市町村ごとに6段階にランク分けされいる。ここでは仙台市の場合を掲載する(県内他地域は少し基準額が下がる)

1.生活扶助(第1類):食費・被服費などの個人的経費

年齢0〜23〜56〜1112〜19
19,960円25,160円32,540円40,190円
年齢20〜4041〜5960〜6970〜
38,460円36,460円34,480円31,120円

*世帯構成員分を合算し0.95(5人以上の場合は0.9)を乗じる

2.生活扶助(第2類):水道光熱費・家具などの世帯経費

世帯人員1人2人3人4人
基準額41,480円45,910円50,890円52,680円
冬季(11〜3月)44,430円49,730円55,450円57,850円

*5人以上の場合は1人増すごとに440円加算する

3.住宅扶助:借家の家賃

世帯人員1人2〜6人7人以上
上限額37,000円48,000円58,000円

*敷金・更新料は対象となるが共益費・管理費は対象外

4.教育扶助

学校種別小学校中学校
基準額2,150円4,160円
特別基準額(学級費等)600円730円

*その他教科書代・給食費・通学費も認定により別途扶助

5.加算額

障害者加算 障害等級1・2級 障害等級3級
26,850円 17,890円
母子世帯加算 児童1人 児童2人
23,260円 25,100円

*母子世帯で児童3人以上の場合は1人増加ごとに940円加算

6.その他

医療・介護は保険料免除及び保険利用時の自己負担なし。さらに出産・葬祭等々に対する扶助制度もあり

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扶助を受けずに自立を目指すべきことは無論だが、やむを得ない場合は申請に躊躇する必要はない。ただし、扶助額については扶助を受けずに慎ましく 暮らしている世帯とのバランスをとることは当然で、現在、減額の方向で論議が進んでいる模様