住宅金融支援機構の東日本大震災被災者支援

2011／05／04

大震災で住宅や宅地に損害を受けた被災者に向け、住宅金融支援機構が打ち出した支援制度を一覧にした。職までも失った方には 新たな借入れなど考えられないことであろうが、それが可能な方や返済中の方には多少なりとも救いとなろう

<新たな借入者への支援制度>

目的	借入限度額	返済最長期間	金利優遇		元金据置	返済期間延長
			5年まで	6〜10年
建替え	1,400万円	25年	無利子	申込時金利−0.53％	5年以内	5年以内
宅地のみ補修	390万円	20年			1年以内	特例なし
住宅の補修	590万円	20年	１％	特例なし	1年以内

• 建替えは「全壊」または「大規模半壊」「半壊」で修理が不能や困難である場合に限られる
• 上記は一般木造の場合であり、（準）耐火は金額・期間の制限が緩和される
• 借入期間は80歳まで完済という制限もある
• 建替えで450万円、宅地のみ補修で200万円の特例加算がある
• 建替えでは土地取得資金として別途970万円の借入が可能
• 住宅金融支援機構のサイト内で返済のシミュレーションを作成・表示することができる
• 申込は平成27年度末まで受け付ける

<既借入者への支援制度>

罹災割合	返済据置	返済期間延長	据置期間中の金利優遇
30％未満	1年	1年	現金利−0.5％または1.5％のいずれか低い方
30％〜59％	3年	3年	現金利−1.0％または1.0％のいずれか低い方
60％以上	5年	5年	現金利−1.5％または0.5％のいずれか低い方

• 罹災割合とは罹災による年間減収見込み及び住宅復旧費、災害による傷病治療費の合計額の罹災前1年間の収入に対する割合である
• 上記いずれの場合も罹災証明が必要である